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「第3回熊本市液状化対策技術検討委員会」開催

2018/1/30

昨日1月25日(木)熊本市役所で第3回の検討委員会が開催され、
昨年6・10月に続き、今回も傍聴して来ました。

熊本地震液状化被災地域を対象に、 公共施設と宅地を一体的に地盤改良する
国の「宅地液状化防止事業」の活用を検討するものです。

これまで2回開催された委員会での検討から、
「地下水低下工法」で進められる事が前提で、
今回の議事は主に以下の3点でした。

(1)前回の委員会の確認事項
(2)液状化対策の目標値の方針
(3)実証実験の計画

地下水位をGL-3m以深まで低下させれば液状化対策の効果有とし、
その際の目標値を地表変位量(Dcy)<10cmと設定されました。

また、実証実験の実施に先立って行われた解析結果では、
地下水の流入を防ぐ鋼矢板の長さを2種類(L=11m、23m)設定し、
それぞれの長さを施工した上で地下水位を低下させた際の地表面沈下量は、
許容値として設定した10cmを超える結果になったと発表されました。

●Dcy<10cmが、許容値として妥当か?
●鋼矢板の長さについて費用・施工性の問題は?
●許容値を超える解析結果となる実証実験を、このまま進める意図は?
●"個別対策の目標値についても今後検討していく"とされたが、
 個別対策で求める目標は個人が判断するものでは?

敷地の一部で液状化が生じた公園で来月2月には試験施工開始、
4月から動態観測開始の予定です。

熊本市・委員会の動向には、今後も引き続き要注目です。

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